先進国の中で最も学費や生活費負担が低く、留学生の就職率が高い「日本」

大学卒業生の留学生が日本で就職率28.6%!

前述のとおり、海外留学生の最大の受け入れ先はアメリカである。学部留学の4年間の学費+生活費の合計は少なく見積もっても3000万円。実際には5000万円を超えるという試算もある。この、莫大なアメリカ留学投資は、卒業後の就職、生涯賃金に反映されるのだろうか。
 しかし、世の中はそう甘くない。
 80万人もの留学生を受け入れているアメリカでは、学部卒業生の、アメリカ本土での就職を厳しく制限している。 両親がさらに多額の海外投資を行い、家族ごと海外移住を進める場合などを除くと、アメリカではビザ政策の影響で99%の留学生が母国に帰国するのが現状。では、母国に帰国後、この莫大な留学投資が回収されるのか。各国では欧米とのビジネスを展開する企業が増加傾向にはあるだろうが、年々増え続けるアメリカ留学組を、吸収するだけの就職市場は整備されていないのが実情ではないだろうか。このような事実から、莫大な費用が必要となるアメリカを始めとする欧米各国への留学投資は、ハイリスクな選択であるといえるのではないだろうか。
 では、日本留学を見てみよう。
 学費は先進国の中でも桁違いにリーズナブルである。4年間の学費は国立大学の場合ならたったの200万円強、私立大学を選択した場合でも500万円弱、生活費をいれても、4年間の投資額は1000万円に満たない。欧米と比較すると投資リスクは3分の1程度である。
 さらに、日本では2020年に留学生を30万人に拡大するという国家計画が進んでおり、留学先選択の最大の視点である学部卒業の留学生の就職率拡大に政府をあげて推進している。その結果、学部卒業の留学生の日本での就職率は先進国1位の28.6%である。
 留学投資先日本は、ロウリスク・ハイリターンが見込める、非常に効率のいい、留学投資先であることを理解してほしい。
 

留学種別 日本国内(人) 母国(人) 日本及び母国以外(人) 合計(人)
就職 進学 その他 合計 就職 進学 その他 合計 就職 進学 その他 合計
博士課程 483 40 700 1,223 892 16 591 1,499 50 5 51 106 2,828
修士課程 2,393 1,574 1,153 5,120 1,294 91 1,757 3,142 48 53 43 144 8,406
専門職学位課程 143 23 86 252 113 2 69 184 6 1 1 8 444
学部課程 3,337 2,224 1,614 7,175 1,016 87 3,153 4,256 22 147 54 223 11,654
短期大学課程 92 307 80 479 22 6 110 138 0 1 2 3 620
高等専門学校 7 121 1 129 3 0 7 10 0 1 0 1 140
専門学校 2,221 5,534 1,788 9,543 606 126 1,195 1,927 7 19 16 42 11,512
準備課程 46 1,158 47 1,251 38 12 154 204 0 3 0 3 1,458
日本語学校 574 13,294 527 14,395 688 153 2,200 3,041 4 21 7 32 17,468
合計 9,296 24,275 5,996 39,567 4,672 493 9,236 14,401 137 251 174 562 54,530
● 留学生卒業後の進路(平成24年3月末、JASSO資料より)

2014年度、学部卒業の11654名中、日本で就職した学生は3337名。
日本での就職率は28.6%である。
尚、学部卒業後、2224名が修士課程に進学しているので、実際の就職率はさらに拡大する。
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